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蒼穹の昴
たまには小説などを。

”蒼穹の昴” 浅田次郎

subaru.jpg

前回日本で友人に強烈プッシュされて読み始めた、中国歴史小説。

時代は清朝の末期。
列強の相次ぐ侵略により混乱を極める状況下、保守派である西太后側と変法を唱える光緒帝側の争い、"戊戌の政変"を中心とした人間模様を物語化したもの。

まず言ってしまうと、抜群に面白かった。
浅田次郎の最高傑作とも言われており、本人もこれを書くために小説家になった、なんて明言しているようだが、そこまで言ってしまうのも納得。

素晴らしい点はいくつもあるのだけど、ひとつ挙げると登場人物の設定の巧みさがあると思う。
小説の中には実在の人物も居れば、架空の人物も登場する。
歴史はもちろん忠実に追いながらも、主役や脇役(時に実在だったり架空だったり)がすごく良い役割を発揮している。
文庫本4冊にわたる長篇で、けっこうな数の人物が登場するが、全く飽きる場面が無い。
まあ最後、毛沢東少年が登場するのは、うまく行き過ぎだろうとも思ったが、それはここまで来たらご愛嬌。

主人公2人(特に春児)のやりとりは泣けるし、通説では悪名高き西太后の人情的な内情にも心を動かされる。
宦官とか科挙などその時代の特徴的な慣習も詳しく描かれているし、歴史的普遍事実(日清戦争や明治維新など)を見る角度もすごく面白い。

日曜日の早朝にわざわざ起きて読み進めるなんて、ここしばらく無かったなと思う。
とにかく読んでみてください。
これはほんとにお勧めです。
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本・映画・音楽 | Trackback(0) | Comment(3)
<<謹賀春節 1 / Home / 新博客>>
Comment
>tutti
「暗いところで・・・」は僕も読みました。
独特の世界観を出せる作家ですね。
岡ちゃん一押しの「坂の上の雲」読んでみようかな。
昴、ほんと夜がながーくなっちゃうよ。

>岡ちゃん
さすがに今は際立って無茶な人は居ないけど、毛沢東の文化大革命はほんの40年ほど前、天安門事件だって20年前だからね。
ほんとすごい国ですよ。

すごい国ぶりは、「ワイルドスワン/ユン・チアン著」を読むと知れます。
これも衝撃的にお勧めですよ。
...2007/02/21 13:29 URL / utn #giiOeQT. [Edit]
「坂の上」はおもろいよtutti、一押しです。
utn, 今度読んでみます「昴」。面白そうだね。今の中国に歴史的人物(例えば西太后)のように悪名高い政治家っているの?暴走しすぎで日常のニュースとかで弾劾されてたりするんでしょうか?少し気になりました
...2007/02/21 03:49 URL / おかちゃん #vqm8JHu. [Edit]
なんかおもしろそうですね。
人に勧められると読みたくなっちゃう。
最近は乙一みたいな軽い感じを好んで読んでました。
ここらで一発『坂の上の雲』に行ってみようかと思ってましたが、浅田次郎も面白そう。夜な夜な攻めてみます。
...2007/02/18 05:50 URL / tutti #P0vgGwAM [Edit]
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